社会生活において、自分の気持ちをストレートに伝えることは難しく、多くの人が感情を抑え込んで生きています。本当は「これはイヤだ」「こうしたい」という思いがあるのに、その自分の気持ちをつねに覆い隠してしまっている人が、なんと多いことでしょう。
周囲に合わせてばかりいては、本来の自分の気持ちがわからなくなってしまう危険性があります。特に「協調性のある人」ほど、注意が必要。社会生活において適切な協調性を持つことは大切ですが、自分の気持ちよりも相手を優先させる傾向が過度になると、強いストレスを感じ、生きづらいという苦しさにつながりかねません。
ストレスを「まったく感じない」ことも問題
意外かもしれませんが、「自分はストレスなんてまったく感じない!」という人も、要注意です。生きていれば、楽しいこと、嬉しいことがありますが、悲しいこと、辛いこともまた多いものです。それらをまったく感じずに、「ストレスがない!」と言うことは、とても不自然であり、自分の気持ちに鈍感になっているサインとも言えます。
また、怒ったり、悲しんだりすることをよくないことだと捉える人もいます。しかし、理不尽なことをされたら腹が立つのは当然ですし、とても悲しいことがあれば泣くこともあるでしょう。そんな喜怒哀楽を無視し続けることは、自分の感情を鈍らせることにつながるのです。
感情の抑え込みが常態化すると、怒りや悲しみだけでなく、楽しい、嬉しいという感情まで感じにくくなってしまいます。「本当は嬉しいはずなのにあまり喜べない」「みんなが楽しんでいるのに、自分だけ疎外感を感じてしまう」などが典型的な例です。
それでは、自分の気持ちを自分で理解するにはどうすればいいでしょうか。その方法は、日頃の生活の中で、「自分の気持ちの変化」をちょっと意識するというものです。
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