主張しない人ほど「かまってちゃん」予備軍だ 知らぬ間に職場の「面倒な人」になっている?

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「自分が評価されないのは周りのせいだ!」などと思っていませんか?(写真:fffhobby / PIXTA)

「自分の価値をもっと認めてもらいたい!」「きちんと公平な評価をして欲してほしい!」「自分はこんなに頑張っていることを分かって欲しい!」……。社会生活を行う人にとって、「自分を認めて欲しい」という承認欲求は健全なものであり、仕事のモチベーションを高めるうえでも必要なものです。

適度な承認欲求を持つことは問題ないのですが、それが過剰になると、「能力を認めない上司が悪い!」「きちんと指示を守らない部下が悪い!」「ワガママな顧客が悪い!」と、周囲の人々や環境に対して不平や不満が募り、他罰的な言動が多くなっていきます。

次第に、すべては自分を認めようとしない周囲が悪いという考えに凝り固まり、職場環境も人間関係もどんどん悪くなっていく……という、なんとも悲惨な状態に。まさに、自ら負のスパイラルに飛び込み、抜け出せない状況を作っていってしまうのですね。

もしかして私も「かまってちゃん」!?

うつ症状を訴えてカウンセリングに来られる方の中にも、他人への批判ばかりが目立つ人は増加傾向にあります。そのような方の多くは、職場や人間関係の混乱の原因は「自分自身が作り出したのかもしれない」という可能性に思いを巡らせることは、少ないようです。

過度な承認欲求から、周囲に対して迷惑をかける困った人たちを「かまってちゃん」と呼ばせていただきますが、その「かまってちゃん」との上手な関わり方についてまとめたのが拙著『「かまってちゃん」社員の上手なかまい方』(ディスカヴァー携書)です。

その多くの読者から、「もしかして、私が、『かまってちゃん』かも?」という不安の声が多く寄せられています。ただそのようなご心配をされた方、ご安心ください。自分の言動を顧みて、私も「かまってちゃん」かも?と不安を覚えられ時点で、あなたはかまってちゃんではありません。本当のかまってちゃんは自省の念が欠落しているのです。

でも、油断は禁物。なぜなら、誰もが「かまってちゃん」になり得るから。今回は、その予備軍にならないためのポイントをご紹介したいと思います。

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