女性が「戦力ダウン」する組織は何が問題か 「仕事の質」は評価されているか

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(写真:Ushico / PIXTA)
昨年、『「育休世代」のジレンマ』(光文社新書)を発表し、ワーキングマザー界に鮮烈にデビューした中野円佳氏。連載4回目の今回は、女性社員たちがライフイベントを境に「戦力外」になっていく現実と、その背景にあるカイシャ側の問題について考えます。
※1回目記事:育休世代のカリスマが、会社を"降りた"ワケ 
※第2回目記事:働く母の「3大・生存戦略」を検証する
※第3回目記事:なぜ女性たちは「ぶら下がり社員」になるのか

 

こんにちは。女性活用ジャーナリスト/研究者の中野円佳です。5月になり、慣らし保育も終わり、いよいよ本格的に職場復帰をする育休明けママも多いかもしれませんね。

さて、育児のために仕事量が減る社員がいると、その分、周囲の同僚の負担が増える職場は多いものです。前回記事では、職場の誰かにしわ寄せがいくのであれば、企業は報酬で差をつけるべきという話をしました。そのほうが、仕事が減っている本人も申し訳なさを感じずに済むし、負担が増えた同僚も不公平感にいらだつことが減るはずです。

一方で、育児中ながら、短い時間で質の高い仕事をしようと努力している人たちもいます。場合によっては、業務を見直し、無駄をそぎ落とした結果、時間は短くなっても大して成果は変わっていないという人だっているでしょう。私も新聞社で育休をとり、復帰してから基本的には17時に退社していましたが、復帰前の自分と比べても書いていた記事の量は明らかに増えていました。

そういう側から見ると、長々と残業をしている同期や後輩が、最前線のプロジェクトや花形の部署に抜擢されるのはちょっと悔しい。「子どもが小さいからね」などと言われて責任の軽い仕事しか任されなくなったら、もっと仕事の中身や生産性を見てほしい、と言いたくなるでしょう。

今回は仕事の質、つまり能力や生産性、コミュニケーション力や職務態度などについて考えてみたいと思います。

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