大胆すぎる「社内風土改革」に潜むワナ

中には世界遺産級に守るべき"資産"も

(写真:Graphs / PIXTA)

会社の中で、守るべきものは?

日本として19件目となる世界文化遺産の登録にふさわしいとの勧告が、ユネスコの諮問機関であるICOMOSから通知されました。その対象が「明治日本の産業革命遺産 九州・山口と関連地域」です。

製鉄や造船、石炭産業の分野で日本が近代産業国家へと移行していった「産業革命遺産」として、「軍艦島」の名称で知られる長崎県の端島(はしま)炭坑や、福岡県の官営八幡製鉄所、静岡県の韮山反射炉など、九州と山口、静岡、岩手の各県にある23の資産で構成されています。広域の複数資産を一括する「シリアルノミネーション」という手法の推薦で、一気に日本各地に世界遺産が増えそうな様子です。

韓国などから反対の声が上がっており、予断を許しませんが、うれしいニュースであるのは間違いありません。そんな世界遺産のように、次世代に残したいものはあなたの職場にはありますか?

たとえば、職場の風通しやコミュニケーションの流儀といった、社内風土。あるいは戦略の立て方や行動規範など行動様式にもつながる社内文化など。

なかなか気がつかないものですが、「社風」は会社の成長に大きく影響するものです。職場で日々働く社員たちにとって「働きがい」「働きやすさ」の基軸になるものです。

しかし、その社風は経営陣の交代などで大きく変わることがあります。トップの交代は過去の否定から始まる場合が多いからです。それでも、残したい、残すべき社内風土や文化は何か? 今回の記事ではみなさんと考えてみたいと思います。

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成長を確実にする組織の根幹を成すのが、研究開発と人事である。研究開発体制は2015年4月、各研究所に横串を通し、顧客起点の組織に生まれ変わらせた。人事制度もグローバル化がほぼ完了。踊り場から飛躍へ、日立の地固めの様相を追う。