「五十肩」と決めつける前に疑うべき"3つの病気" 特徴的な症状3つ、思い当たった人は要注意

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就寝中の強い痛みは、五十肩の典型的な症状の1つ。夜中に何度も起きてしまうので、睡眠不足の問題も起こります(写真:nonpii/PIXTA)
ある日突然、腕が上がらなくなったり、肩が痛くて眠れなくなったり。五十肩は命にかかわるような病気ではないけれど、手や腕を使わずに生活することは難しいため、生活の質を著しく下げてしまう厄介な症状だ。
そもそも五十肩とは何なのか、肩関節のスペシャリストである東京スポーツ&整形外科クリニック院長の菅谷啓之医師に聞いた。

五十肩の病名は「凍結肩」!?

腕が動かせる範囲が狭くなり、痛みも強い。背中を洗えない、髪を結べない、棚の上のものが取れないなど、毎日の生活にかなりの支障をきたす五十肩。

では、この五十肩の正体は何かというと、意外にも「五十肩の症状そのものをぴったりと表現する病名はない」(菅谷医師)という。専門的になるが、広い意味では「肩関節周囲炎」、可動域の制限を起こす病態としては「凍結肩」という病名に該当する。

通常の肩関節(左)と凍結肩。正常な関節包(骨を覆う青い部分)には関節が動くための余裕があるが、凍結肩になると分厚く縮むため、関節が動かなくなる(イラスト:菅谷医師提供)
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