手外科の患者さんの9割は女性
同院の手の外科を訪れる患者の多くは女性で、しかもほとんどが40代以上だ。手の疾患は男性には少なく、岩城さんが担当している患者の約9割が女性だという。
「昔は手指の関節痛は『使いすぎ』や『年のせい』などといわれていましたが、最近の知見では、女性ホルモンの1つであるエストロゲン(卵胞ホルモン)の減少が関与していることがわかってきました。
実際、患者さんを診ていると、必ずしも利き手が痛くなっているわけではないですし、職業も関係ない。高齢でも痛くならない人も多いわけですから、一概に使いすぎや年齢のせいとはいえないのです」(岩城さん)
では、どうしてエストロゲンの減少が手指に影響するのだろうか。

















