50代の「指の関節痛」使いすぎではない意外な原因 食事やマッサージより効果的な対処法がある

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手指は、誰でもよく使う部分だ。料理や洗濯ものを干すときにも、着替えや入浴を行うときにも使う。そして、関節を固定するテーピングにも限界がある。「やはり、痛みやこわばり、腫れなどで日常生活に支障が出ている場合は、早めに医療機関を受診したほうがいいでしょう」と岩城さん。

更年期の関節痛、どこで診てもらう?

では、更年期の関節痛は、どのような医療機関で診てもらえばいいのだろうか。

婦人科を受診した場合、手の症状だけだと整形外科を勧められてしまうことがある。骨や軟骨などの状態を婦人科で診ることはできないためだ。かといって整形外科を受診しても、X線検査などによって異常が認められないと、女性ホルモンの問題だからと婦人科を勧められてしまうことがある。

「ただ少しでも痛いと思ったら、早めに治療を開始したほうがいいんです。どちらにも理解のある婦人科または整形外科を受診してください。というのも症状が軽いうちに受診したほうが、エクオールの内服、ステロイドの注射などで治ることが多いからです。

つまり、痛みの少ない治療で治る可能性が高くなります。症状が進んでからでは、手術が必要になることも多いのです」(岩城さん)

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整形外科の場合、どんなところを選んだらいいのだろうか。その問いに、岩城さんは次のように答える。

「整形外科はひざ関節、股関節などと分野ごとに専門の医師がいるため、できたら手外科にかかるといいでしょう。日本手外科学会のサイトの『一般の皆様へ』から『専門医をさがす』へ進むと、お住いの地域の専門医を探すことができます」

(取材・文/大西まお)

四谷メディカルキューブ・手の外科
岩城啓修医師

1996年杏林大学医学部卒業、北里大学形成外科に入局。2008年から板橋中央総合病院・2019年浜田山病院を経て、2020年より現職。専門は、手の外科・形成外科・整形外科。日本手外科学会専門医・指導医、日本形成外科学会専門医・領域指導医、日本形成外科学会再建・マイクロサージャリー分野指導医、日本整形外科学会専門医、日本整形外科学会認定リウマチ医。
東洋経済オンライン医療取材チーム 記者・ライター

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とうようけいざいおんらいんいりょうちーむ / TKO Iryou-Team

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