ポイントは「傾聴」です。部下や後輩の考え・意見に耳・目・心を傾けて、真摯な姿勢で話を聞くこと。これができなければ逆効果、心理的安全性は確保されていないと認識させてしまうことにもなりかねません。
いわゆる昭和な上司のスタンスで持論をぶつだけ、あるいは「君は意欲が前面に出ない。そこを変えれば大きく成長できる」といった決め打ちのような指導だけするなら、やめたほうがいいでしょう。
ただ、聞こうと思っても、そもそも相手が話してくれない部下や後輩もいるでしょう。そんな局面になったら、積極的に質問も取り入れましょう。
「最近、取り組んでいる仕事で、成長実感のあったトピックスを教えてください」
と相手が自分で気付きを得られたり、自分の考えを整理できるような質問のしかたをするのもコツです。
一般の社員が、職場で心理的安全性を確保するには
一方、マネジメント層や管理職ではない一般の社員が、職場で心理的安全性を確保するにはどうしたらいいでしょうか。重要なことは、「対人リスク」を下げる取り組みを行うことでしょう。なぜなら、それこそが心理的安全性を下げる大きな要因だからです。いわゆる
INCOMPETENT - 無能だと思われる不安
INTRUSIVE - 差し出がましいと思われる不安
NEGATIVE - ネガティブだと思われる不安
これらを感じないようにするため、誰かの承認を得られていると感じる状態を作ることが重要です。
自分のことを承認してくれる人が職場に何人かいれば、対人リスクはかなりの部分で排除できると言われています。
そんな自分に対する“承認者”は誰でしょうか。直属の上司や同じ職場の同僚とは限りません。社内で気軽に話せる、自分の仕事ぶりをみてくれていると感じる人とのコミュニケーションを心がけることで、突破口が開けることがあります。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら