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「健全な対立のある組織」を目指すカルビー 独創的なアイデアを出し続けるために改革へ

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ビジネスパーソンの間で今、「心理的安全性」という言葉が大きな関心を集めるようになってきた。企業などの組織や自身の仕事を一変させるこの言葉の意味とは何か。『週刊東洋経済』9月2日号では「『心理的安全性』超入門」を特集。注目キーワードのすべてを解説する。
週刊東洋経済 2023年9/2号(心理的安全性 超入門)[雑誌]
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うすしお味やコンソメパンチ味の「ポテトチップス」、「かっぱえびせん」「じゃがりこ」……。数々のロングセラーを誇るスナック菓子大手のカルビーも心理的安全性に着目し、昨年から本格的にその向上に取り組み始めた一社だ。

カルビーは2018年から毎年、正社員、契約社員、グループ会社も含めた従業員向けのアンケート調査を行ってきた。職場や上司に関連する項目の中では「職場の協力体制」や「上司の指示の適切さ」といったものの評価は上々で、協調性の高い職場ということもできた。

ただし、カルビーが着目したのは「安心できる職場」という項目の評価の低さだった。この設問は単に同僚や上司との関係を聞くものではない。「反対意見や異質な意見であっても伝えられる職場か」という主旨の設問だった。

反対意見がなければ健全な対立も起こらない

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