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自由に意見をぶつけ合い対立する組織をつくる 役職そのものも心理的安全性を損なう要素

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ZENTech 代表取締役 石井遼介氏
石井遼介(いしい・りょうすけ)/ZENTech 代表取締役。東京大学工学部卒。シンガポール国立大学経営学修士。アカデミアの視点からビジネス現場での心理的安全性の実現をサポート。著書に『心理的安全性のつくりかた』(日本能率協会マネジメントセンター)など。

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ビジネスパーソンの間で今、「心理的安全性」という言葉が大きな関心を集めるようになってきた。企業などの組織や自身の仕事を一変させるこの言葉の意味とは何か。『週刊東洋経済』9月2日号では「『心理的安全性』超入門」を特集。注目キーワードのすべてを解説する。
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今チームづくりにおいて、「心理的安全性」が注目されている。心理的安全性の定義は、例えば、経営学の論文では「チームの中で対人関係におけるリスクを取っても大丈夫、というチームメンバーにより共有される信念のこと」と定義されている。

つまり心理的安全性が高いチームとは、立場や経験にかかわらず誰もが気づきや意見を言いやすい、言い合える組織のことだ。

心理的安全性は2016年にグーグルが着目して以来、一部の先進的な企業に取り入れられてきた。しかし、なぜ今、日本をはじめ各国で支持が急速に広がっているのか。大きく2つの理由がある。

先の見えない時代

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