未曽有のシステム障害は、巨大金融グループの尻に火をつけた。
ビジネスパーソンの間で今、「心理的安全性」という言葉が大きな関心を集めるようになってきた。企業などの組織や自身の仕事を一変させるこの言葉の意味とは何か。『週刊東洋経済』9月2日号では「『心理的安全性』超入門」を特集。注目キーワードのすべてを解説する。
「積極的・自発的な行動をとらない傾向を促進する企業風土が根底にある」。2021年から続いた、みずほフィナンシャルグループ(FG)のシステム障害。外部の調査委員会は報告書の中でこう喝破した。直接の原因はシステムだが、風通しの悪さも遠因となった。心理的安全性の重要さを痛感した同社は、企業風土改革に本腰を入れている。
「本部が決めて現場に落とすやり方は、やめようと思った」。みずほFGコーポレートカルチャー室の竹内道夫次長は振り返る。
みずほFGとみずほ銀行は22年1月、金融庁に業務改善計画を提出した。システムやリスク管理体制の点検に加え、「企業風土の変革」も改善策に盛り込んだ。
約150人の社員が参加
この記事は有料会員限定です。
ログイン(会員の方はこちら)
有料会員登録
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
トピックボードAD
有料会員限定記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら