HRテックを活用して、心理的安全性と自発性を急速に高めた。
「部門を超えた発言が、当たり前になってきた」
大日本印刷(DNP)価値創造推進本部業務革新推進室室長の立野和浩氏は、誇らしげにそう言う。
DNPは市場の変化に伴い、既存の出版印刷のみならず半導体用フォトマスクなどの広範かつ先端的な事業で存在感を示す。この躍進を下支えしているのが、近年実施している、人への投資を加速させる「人的資本」戦略だ。
不確実性の高い時代、従来の中央集権的な組織ではなく、自律分散型組織へのシフトが求められるようになった。そのベースには心理的安全性や組織へのエンゲージメントが不可欠だ。そこで「社員を大切にし、大切にした社員によって企業が成長し、その社員が社会をより豊かにしていく」と人的資本ポリシーをまず策定。「このポリシーに基づくボトムアップでの価値目標制度や1on1ミーティングの積極実施など“個の強みを生かすマネジメント”に移行させてきた」(人事本部労務部第2グループ・野村聡彦氏)。
この記事は有料会員限定です。
東洋経済オンライン有料会員にご登録頂くと、週刊東洋経済のバックナンバーやオリジナル記事などが読み放題でご利用頂けます。
- 週刊東洋経済のバックナンバー(PDF版)約1,000冊が読み放題
- 東洋経済のオリジナル記事1,000本以上が読み放題
- おすすめ情報をメルマガでお届け
- 限定セミナーにご招待
無料会員登録はこちら
ログインはこちら