「逆境に強い人」と「逆境に弱い人」の決定的な違い ストレスフルな現代を生きるヒント「首尾一貫感覚」

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日々を空虚としか思えない、感じられない人をフランクル氏は「実存的空虚の状態にある人」と言っていますが、ロゴセラピーは、実存的空虚を抱えた人が自分の内面と向き合い、自分なりの方法で「生きる意味」を見出していくプロセスを援助します。

フランクル氏の思想やロゴセラピーで重要なポイントは、「人間は人生から問いかけられている存在」だということです。

首尾一貫感覚は後天的に高めることができる

進学や就職、転職、リストラ、病気、離婚など、人生で重大な選択を迫られたときの判断基準は、人によってさまざまです。たとえば、私のクライアント先の職員で、長い間職場の人間関係が良くない、仕事量が多いなどの理由で、退職するかどうか悩み続けている人がいました。この職員の口癖は、「どうして自分だけこんなにうまくいかないのか……」と「私はどうしたらいいですか?」です。

このような言葉(考え)は、いつの間にか考え方のクセとして固着していることが多いのですが、気づかないままでいると、この職員のように自分を追い詰めて悩み続けることになります。なぜでしょうか。

それは、意識が自分ばかりに向いている状態だからです。私がロゴセラピーのエッセンスを使うときは「私はどうしたらいいのか?」という問いから、「次々と起こる職場の問題を通して、私は人生から何を問われているのか?」という問いに転換して考えてもらいます。

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