やっぱり芦田愛菜は"無敵"であるといえる理由 子役時代から成人した現在までの軌跡から読み解く

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芦田愛菜が広く支持される理由を、彼女のこれまでの道のりをたどり直しながら解き明かしてみたい(『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』HPより)
現在放送中のドラマ『最高の教師 1年後、私は生徒に■された』(日本テレビ系)での芦田愛菜の演技が評判だ。さらに今年は恒例の「24時間テレビ」でチャリティーパーソナリティーを務める。またCM出演も際立って多い。子役時代から途切れることのない、ジャンルを超えた活躍はまさに“無敵”の感がある。その理由はどこにあるのか探ってみたい。(敬称略、ドラマのネタバレを含みます)

『最高の教師』の芦田愛菜が発した印象的なセリフ

『最高の教師』は、ちょっと変わった設定の学園ドラマだ。松岡茉優演じる高校教師・九条里奈が卒業式の日に生徒と思われる誰かから突き落とされて命が危ういと思った瞬間に、1年前にタイムスリップする。そこで九条は、自らの命を守るため、タイムスリップ前は無関心を装ってきたクラスのさまざまな問題を自分の手ですべて解決することを決意する。

その初回。芦田愛菜が演じるのは、九条が受け持つクラスの生徒・鵜久森叶。ちょっとしたことがきっかけでクラス中からいじめの標的にされ、親にも言えずひとり苦しんでいる生徒である。九条はそのことを知っている。そして良かれと思い、「みんなが困っていることがあるなら、私ができる限り寄り添って……」と声をかける。

だが鵜久森は、そう言われても感謝することはない。逆に九条に対し、「寄り添うだけで大人が私たちの世界を変えられると本当に思っているなら、私は心底軽蔑します」と言い放つ。教師だけでなく大人たちすべての欺瞞を鋭く告発するセリフだ。

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