やっぱり芦田愛菜は"無敵"であるといえる理由 子役時代から成人した現在までの軌跡から読み解く

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さらに、鈴木福とともに歌い、主題歌にもなった「マル・マル・モリ・モリ!」(2011年発売)が大ヒット。日本レコード大賞の特別賞を受賞するとともに、『第62回NHK紅白歌合戦』では7歳193日という史上最年少出場記録を打ち立てた。

こうして、芦田愛菜は「天才子役」であるだけでなく、歌のヒットにより「国民的アイドル」にもなった。有名子役が歌をヒットさせることはそれまでなかったわけではないが、芸能史上まれな存在であることは間違いない。

同世代の生きるお手本になった芦田愛菜

ただ、芦田愛菜が唯一無二と言えるのは、彼女への注目が芸能活動だけにとどまらず、その実人生にまで及んだ点だろう。それに近い存在は、やはり子役からスタートした吉永小百合くらいしか思い浮かばない。

きっかけは、トーク番組やバラエティ番組などに出演した際のしっかりとした受け答えにあった。読書家としても知られる彼女だが、言葉の端々にすでに精神的に成熟したような印象があった。しかもそれが変に背伸びしたものではなく、ごく自然な感じなのがまた人々を驚かせた。

そのことは、芦田愛菜がこれからどうなっていくのだろうという世間の関心を高めた。その端的な表れが、進学先への注目である。中学から高校、そして大学進学に至るまで、ここまで注目を集め続けた存在もあまりいないだろう。

そこにゴシップ的興味が皆無だったとは言わないが、それよりも芦田愛菜という人間がどのような人生を歩むのかに純粋に興味、一種の期待感の混ざった興味を抱く人が多かった結果に違いない。

芦田愛菜がすでに生きかたのモデルになっていることは、調査結果からもうかがえる。2022年にアイ・エヌ・ジーが高校生に実施した調査では、「同世代が憧れる、または目指している人」の1位が芦田愛菜だった。

年上の世代が「愛菜ちゃん」の成長を保護者目線で見守っているとすれば、同世代の若者は自分たちのお手本として“芦田愛菜という生きかた”を参考にしているのである。

同世代、ひいては年下の子ども世代の代表のようになっていることは、彼女がサンドウィッチマンとともにMCを務める『サンドウィッチマン&芦田愛菜の博士ちゃん』(テレビ朝日系、2019年放送開始)からも見て取れる。

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