近年、女性のアルコール依存症がわずかずつではあるが増えている。女性の社会進出によってお酒を飲む機会が増えているという背景や、女性のほうがアルコールによるダメージを受けやすいといった理由が考えられる。
女性がアルコールに弱いのはどうしてなのか、お酒の適量はどのくらいなのか、日常生活ではどんなことに気をつけたらいいのか、アルコール依存症専門病棟を持つ久里浜医療センターの副院長で精神科医の木村充さんに詳しく話を聞いた。
かつて女性がお酒を飲むと、眉をひそめられる時代があった。しかし現代はそういった偏見もなくなり、女性の飲酒は一般的になっている。事実、飲酒する女性は1950年代では1割程度だったが、2000年代には6割を超えた。
問題飲酒をする女性が増加
そして飲酒する女性の増加とともに、お酒に関する問題も出てきている。厚生労働省の「国民健康・栄養調査報告(令和元年)」によると、生活習慣病のリスクを高める飲酒をしている人の割合は、男性が14.9%、女性が9.1%で、女性は増加傾向にある。
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