ここで重要なのは、頑張りすぎないこと。
たとえば、クラフトビールの種類をいきなり何十種類も覚えようとする必要はありません。
それよりも「7種類を覚える」という成功体験を積んで、自信をつけることを推奨します。
7種類知っておくだけでも、飲み会の注文時に同僚や上司から一
そこから、クラフトビールをさらに覚えるもよし、全く異なるジャンルの食の知識を身に付けるもよし。
しかしいずれにせよ、最初のハードルは低くしておくべきです。
ちなみにこの7という数字。「マジカルナンバー7」と呼ばれ、短期記憶で覚えられる記憶の容量とも言われています(正確には7±2)。
その点からも、まず7種類覚えるということは、無理のない情報量といえます。
代表的な7種類のクラフトビールとは
いったいどれくらいの情報量を覚えれば、いいのでしょうか。
検定試験などに挑戦するわけではなく、純粋な趣味として、また教養を身に付けるために覚える場合、次の表を「なんとなく」覚えたら、よしとしましょう。
1842年に現在のチェコで誕生した、黄金色のビール。国内の大手ビールメーカーもお手本にしたので、日本人にとっては馴染みが深い。 ホップの香りが程よく、喉越し爽快で、苦みのキレもいい。他のビールと比較するとやや軽いテイスト。
イギリスのバートン・オン・トレントという町から生まれた。当時は濃色ビールばかりだったため、ペール(=淡い)エールと名付けられた。ピルスナーより、ホップの香りもモルトのしっかり感も強い。クラフトビールの入門編として飲んでみるのがオススメ
IPAとは、India Pale Aleの頭文字を取ったもの。18世紀、インドがイギリスの植民地だった時期、インドに滞在するイギリス人にペールエールを送るために造られた。防腐剤としてホップを大量に投入したため、香りと苦みがとても強くなった。香りは柑橘系のものが多く苦いが、そこが人気。
ドイツの伝統的なビール。 小麦麦芽を50%以上使ったバナナのようなフルーティーな香りと、苦みをほとんど感じない柔らかな味わいが特徴。色はやや不透明。小麦本来の旨みが強い。
フルーツを麦汁(ビールができる前の液体)に漬け込んだり、果汁を加えて造るビールのこと(ここでいうフルーツとは、イチゴやフランボワーズ、リンゴ、桃、梨など)。
ロンドンのパブで考案されたビール「ポーター」の改良版。アイルランドのギネスビール創業者、アーサー・ギネス氏が生みの親。 ナッツやチョコレート、コーヒーのような香りが特徴の黒系のビール。しかし、見た目とは裏腹に濃くなく、苦みも少ない。
「ワイン」という名称だが、あくまでビール。バーレー(大麦)を用い、高アルコール(高いものは12%~13%)で、多くは熟成されてから出荷される。フルーティーな香りで知られる。
もちろん「この表を全て丸暗記しましょう」と提案したいわけではありません。
「1種類のクラフトビールにつき、大きな特徴を1つ言えれば上出来!」という方針で、最初は十分でしょう。
小さく覚えた記憶に紐付くようにして、記憶は雪だるま式に増えていきます。
一番最初の記憶を、小さく、確実に行うことに集中しましょう。
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