いったいどうすれば「要領の悪さ」から脱却し、学習の効率を高めていけるのでしょうか（写真：tsukat／PIXTA）
耳なじみのない専門用語、難解な公式、膨大な英単語、数分間のスピーチ原稿やプレゼンの台本、複雑な歌詞やセリフ、何人もの顔と名前……。
大量に覚えなければいけない課題やテキストを前に圧倒され、絶望した経験が皆様にもあるかもしれません。そんな方にオススメしたいのが「A4・1枚記憶法」。
A4・1枚の「魔法のシート」に書くだけで、覚えにくいものも大量に記憶できる画期的なメソッドです。
考案したのは、記憶力日本一を6度獲り、日本人初の「世界記憶力グランドマスター」の称号を得た池田義博氏。
池田氏は、40代半ば「ド素人」の状態からたった1年で記憶力日本一になりました。
その体験から生まれた「超効率的なシート学習法」をまとめたのが新刊『まるごと覚えて 頭も良くなる A4・1枚記憶法』で、同書は発売後たちまち重版がかかるなど、大きな話題を呼んでいます。
以下では、その池田氏が「『勉強しても成績悪い！』悲劇を生む残念な3大NG」について解説します。
長時間勉強が報われるわけではない
私は今まで多くの人たちの能力開発に携わってきました。
学習塾を運営していた時期も含めると、お子さんからシニア世代まで、幅広い年代の人たちの学びに伴走してきたことになります。
結果、わかったのは「どんな人（生徒）でも、学習をすれば成果は出せる」という当たり前で普遍的な事実です。
ただ、同じ年代で似たような長さの学習時間のはずなのに、成績に「大きな開き」が生じることはよくありました。
踏み込んで言うと「勉強時間は多いはずなのに、成績が悪い人」は、どの年代にも必ずいるのです。一方で「勉強時間はさして多くなさそうなのに、成績がいい人」も存在します。
そんな残酷な逆転現象に気づくたび、私は「いったいなぜだろう」と必死に理由を探ったものでした。そこで得た「知見」をお話しします。
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