起床後から10時くらいまでは、1日の中で最初に脳がよく働く時間帯です。
ただし脳はまだ本調子ではないため、何かを覚えようとするより、覚えた事柄を思い出す作業に充てるのがよいでしょう。
16時頃から夕食までは再び脳が活性化します。再び、学習に適した時間帯です。
就寝前に学習をすると、その直後の睡眠で海馬が記憶の整理作業に取り掛かってくれるため、効率よく記憶できます。
また、昼間に入ってきた記憶よりも、就寝前に入ってきた情報のほうが新鮮な分、整理の精度が高まります。
人間の本能を知れば、学習効率もアップ
要は、満腹になると「食事をとらなければ」という本能が満たされ、脳が休憩モードに切り替わるのです。そうなると学習ははかどりません。
もし仕事などの都合で「脳のゴールデンタイムに学習できない」という場合。確保できる時間の直前に15~30分の仮眠を取ってから、記憶の作業に取り掛かればよいでしょう。
ただし眠りすぎると、かえって疲労が増加します。ですので、仮眠を取る直前にコーヒーなどのカフェイン飲料を摂るのがおすすめです。
カフェインの覚醒作用は摂取からちょうど30分後。眠りすぎを防いでくれます。
また「脳のゴールデンタイムに時間がとれるのに、ちょうど疲れている」という場合。やはり同様の仮眠を取ってから学習に取り掛かると、脳がリフレッシュしているため能率を上げることができます。
最も多いのが、この例でしょう。
「どうせ私は苦手だから」「未経験だから」「前もできなかったから」etc……。
学習の前後、はたまた日常的に、このようなフレーズを脳内で繰り返してはいませんか。
ネガティブなレッテルを自分に貼っても、なんのプラスにもなりません。
言い訳をすることで、無意識のうちに自分を慰めようとしているのかもしれませんが、そんな思考回路でいては視野を狭め、自分の可能性を閉ざしてしまうだけ。大きな機会損失です。
ビジネスの世界でも、ネガティブな言葉を減らし、ポジティブな言葉を増やしたところ、チームのパフォーマンスが上がったという話があります。
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