週末の寝だめはNG「免疫力を下げる」3つの悪習慣 マラソンなど激しい運動は免疫にとって逆効果

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ストレスに対するホルモンなので、役割としては生体の維持には、非常に重要なものなのですが、ストレスホルモンがNK細胞のはたらきを抑制したり、免疫システムの情報伝達を邪魔したりすることがあります。

それでは、どんな運動なら免疫力を高めてくれるのでしょうか。それは、適度な運動です。

免疫システムはストレスに弱いので、できるだけ疲労を残さない、筋肉痛を起こさないような運動になります。

生活習慣病予防を目的とした有酸素運動は、息切れしない状態が適度な運動とされています。逆に、息切れするような運動は、「適度」を超えているということです。

ニコニコ笑いながら会話できるレベルの運動。免疫力を上げる運動も、それくらいのレベルになります。

いまこそ、免疫力を上げるとき

今は近年でも特に免疫力を上げなければならない大切なときといえるかもしれません。

コロナ禍などによるストレスから、免疫力が低下してしまい、それによる病気や不調が増えているように感じるからです。

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たとえば、免疫力の低下により起こるといわれている帯状疱疹が、コロナ禍で世界的に増えたという声が、多く聞かれるようになりました。

また、免疫力低下を示す症状のひとつである「便秘」も増えたことが指摘され、「巣ごもり便秘」などという言葉も聞かれるようになりました。

新型コロナウイルスの影響は、大分落ち着いてきてはいますが、コロナ禍で落ちた免疫力が、すぐに戻るとは思えません。昨今の季節外れのインフルエンザなどの流行もそれをあらわしている、1つの事象だといえるかもしれません。

だからこそ、あなたが今できることから、免疫力を下がらないように意識して、自分の体を守ってみてください。

そうすれば、感染症などの病気から身を守れるだけでなく、やる気が向上したり、肌の調子がよくなったり、疲れがとれたりといった、心身ともに健やかに過ごせる「イイ調子」の体を手に入れることができます。

小林 弘幸 順天堂大学医学部教授、日本スポーツ協会公認スポーツドクター

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こばやし ひろゆき / Hiroyuki Kobayashi

1960年、埼玉県生まれ。87年、順天堂大学医学部卒業。92年、同大学大学院医学研究科修了。ロンドン大学付属英国王立小児病院外科、トリニティ大学付属医学研究センター、アイルランド国立小児病院外科での勤務を経て、順天堂大学小児外科講師・助教授を歴任する。自律神経研究の第一人者として、プロスポーツ選手、アーティスト、文化人へのコンディショニング、パフォーマンス向上指導に関わる。『医者が考案した「長生きみそ汁」』、『結局、自律神経がすべて解決してくれる』(アスコム刊)などの著書のほか、「世界一受けたい授業」(日本テレビ)や「中居正広の金曜日のスマイルたちへ」(TBSテレビ)などメディア出演も多数。

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