「月曜から夜ふかし」で話題"東大42浪"彼のルーツ 職を転々とし離婚4回、彼が勉強し続ける理由

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しかし、結果は振るわず310/900点しか取れませんでした。35年以上のブランクを痛切に感じたジミーさんは、仕事をしながら勉強をすることの難しさに悩みました。

「英語をメインで勉強をしていたのですが、やるときとやらないときの波が激しかったので成績が伸びませんでした」

それ以降も2023年度までにセンター試験を4回、共通テストを3回受けていますが、毎回360/900点前後止まり。じわじわ成長してはいるものの、成績は劇的に伸びていないようです。

彼は落ち続けている理由、成績が伸びない理由を「勉強の絶対量が足りない」と分析します。

「中国美術の世界で、鑑定する97%の作品が贋作という絶望的な現実に打ちのめされて酒に逃避してしまったため、2019年くらいまではアルコール依存症がひどかったんです。だから数学などで解法を立てて、問題を解いたときに感じる心地よさが依存症を緩和する手立てになればいいかなと思っていたくらいでした。

受験勉強は「自分が常識ある社会人として他者に迷惑をかけずに生きていくための矯正手段」という意識しかなくて、成績が伸びるための勉強をしていなかったんです。また、たんなる参考書マニアとして、合格体験記や教育系YouTubeから情報を集めることばかりに熱中し満足していたので、必要な知識を頭に詰め込みアウトプットする練習がまったくできていませんでした」

しかし、ジミーさんはアルコール依存症を完全に克服することによって、意識を大きく変えることに成功します。また受験勉強のモチベーションが保てなくなった彼は、向学心旺盛な若い人と話がしたいと思い、出会い喫茶に足繁く通うようになります。

若い学生たちに刺激を受ける

そこで、自分よりはるかに歴史、数学、物理の教養が深く、奨学金を借りながら勉強に励み、親に依存せずに過酷な現実と戦い続けている若い人たちに出会った彼は、「自分の人生に立ち向かっていく」意識を強くし、生きる希望を体感できるようになったそうです。

「キャバクラやギャンブルなどの遊びは相当やりましたが、勉強好きな若い人と話す機会はあまりなかったのでとても魅力を感じたんです。若い人が頑張っているのを目の当たりにして、こういう人たちと競い合い、チャレンジできる大学受験は、自分自身の成長を点数で確認できるので本当に大きな喜びだと感じました。日々だらだらと流されて生きず、1つの目標を達成するため、東大受験に対して真剣に挑戦したいと思ったんです

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