子を伸ばす!運命の学校選び「3つの勘所」 偏差値だけではわからない

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(写真:KAORU / PIXTA)
小学校低学年から高学年、そして中学生へ……。周囲に私学を受験する子も増える中で、わが子の成績や先々の進路がまったく気にならない親はいないだろう。どうすれば少しでもいい点が取れ、より上位の学校に進学できるのか。そもそも子どもにやる気を起こさせるには?
 約25年にわたり学習塾を運営し、3000人以上の子どもを指導、成績向上に導いてきた石田勝紀氏は「心・体・頭のしつけ」をすることが重要と語ります。この連載では石田先生の元に寄せられた親たちのお悩みに答えつつ、ぐんぐん伸びる子への育て方について考えていきます。
※石田勝紀先生へのご相談はこちらから

【質問】

 中学3年の女子と小学校6年の男子がいます。下の子も中学受験をする予定で勉強していますので、今年は2人とも受験の年という、わが家にとってはダブル受験の大変な年です。
 受験では偏差値によって合格できる学校が決まる側面もありますが、何年もその学校で過ごすことを考えると、本人にあった学校選びが大切だと思います。学校のことを知るには、説明会や文化祭に参加することや、受験雑誌や塾から情報を得るなど様々ありますが、情報が多すぎてわかるようなわからないような、という感じです。子どもたちにあった学校選びで注意すべきこととして、先生はどのようにお考えでしょうか。
(仮名:時任さん)

【石田先生の回答】

時任さんがおっしゃる通り、学校選びは非常に大切なことです。3年間、または6年間通い続ける学校ですから、どうしても慎重になります。受験をする以上、必ずしも、「行きたい学校=通う学校」にはなりませんが、「この学校に行きたい!」と強く思うことで、明確な目標ができ、努力が継続できるようになります。ですから、自分にあった学校選びを確定することは非常に大切なことです。

そこで、これまで私が多くの生徒や講演会でお話してきた、「学校選びの3つの視点」についてお話しますので、ご参考いただけたらと思います。

学校説明会はここをチェックしよう

ひとつ目の視点です。それは、やはり「学校は直接見なければわからない」ということです。ネットの情報や受験雑誌の情報では客観的事実はわかっても、それらの意見、情報に偏りが多いことや、また雰囲気という感覚的だけど実はとても大事なことがわかりません。

「直接見る」というと、一般的に、説明会に参加するという手段があります。通常の説明会では、学校は自校の良い点だけを披露することが多いため、それだけ聞いても判断は難しいものです。ですが、次の2つの点に注目するとある程度、学校の姿勢が判断できます。

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