石田:学級担任ではないといっても、フルタイムですよね。どのように毎日をやり繰りされていますか。
C:2人の子どもが別々の園になってしまったため、午後5時に学校を出ないともう1人の子のお迎えに間に合わないんですよね。主人がお迎えに行ける日にちょっと残業をするという形で、仕事と家庭とのバランスを取っています。また、主人の実家の敷地に家を建てることにしました。そちらに引っ越せば、もう少し身内の手を借りられるようになると思います。
育休中や時短のうちから「子どもの自立」を促す
石田:Dさんは、育休を7年間取って復帰されたそうですね。
公立小学校教諭。3人の子どもを育てながら、特別支援学級で担任を務める。
D:年中、小学1年生、小学3年生と、3人の子どもがいます。育休を連続で取り、特別支援学級の担当として時短で復帰しました。異学年が混在する複式学級編成だったので、担任の先生と私、もう1人の先生の3人体制で授業を回していました。
そうした形で2年間勤め、今年度からフルタイムで特別支援学級の担任を務めています。今の学校は育休を含めて10年以上。担任は10年ぶりですが、勝手がわかっている環境である点は恵まれているかもしれません。
石田:子育てと仕事の両立に当たり、どのような工夫をされていますか。
D:うちも主人がコロナ禍を機にテレワークになり、保育園に子どもを送ってくれるようになりました。だから、朝は子どもたちに朝食を食べさせるまでが私の担当で、先に家を出ることができています。ただ、フルタイムに戻ってからは、遅くとも午後5時ぐらいには学校を出ないと保育園のお迎えに間に合わないので、仕事が残っていても「失礼します」と言って帰ります。
石田:早く帰ることはできているのですね。
D:そうですね。これまで時短で2年間やってきたので、職場で私は「早く帰る人」というイメージができています。また、教務の先生が働き方改革を推し進めていることもあって早く帰る人が多く、職場の雰囲気的にも帰りやすい。校務分掌も負担が少ないものを割り振ってもらっています。ただ、何だかんだ遅くなることはあり、間に合わない場合は主人に連絡をして子どものお迎えをお願いしています。
石田:家事などで合理化している部分はありますか。
D:わが家もドラム式の洗濯乾燥機や食洗機は使っていますね。つねにおもちゃが床に散乱しているので「ルンバ」は持っていませんが、「ホットクック」は活用しています。朝のうちに仕込んでいくこともあれば、帰ってきてからスイッチを入れて、ご飯ができるまでの間にお風呂に入ることもあります。
また、私もBさんと同じく、育休中や時短の頃から「自分のことは自分で」と子どもに自立を促していました。上の子の2人は、目玉焼きや卵焼きくらいは作れます。とくに長男は料理が好きみたいで、学校図書館でおやつ作りの本を借りてきては勝手に作っています。先日も「ちょっとお母さん、今大変だ」と話したら、長女が洗濯物を一緒にたたんでくれました。
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