「子どもを叩きそうな自分」に気づき止める方法 時間に追われ追い詰められる親たちへ
2017年、日本でワーキングマザーの割合が初めて7割を超えました。ただ多数派になったとはいえ、子育てと仕事の両立に悩む母親は少なくありません。家事育児に仕事がプラスされる中、母親のストレスが子どもに向いてしまうことも少なくないかもしれません。
自身もワーキングマザーであり、『こんなときどうしたらいいの? 感情的にならない子育て』著者の子育てアドバイザーの高祖常子さんに、「子どもと作り上げていく前向きな子育て」について聞きました。
仕事帰りのママはいっぱいいっぱい
先日の夜、仕事帰りの19時半過ぎにコンビニを通りかかったときのことです。子ども2人をママチャリの前後に乗せながら「もういい、一生宿題しなくていいから!」と叫んでいるスーツ姿のママに遭遇しました。
仕事終わりに子どもを学童からピックアップして、急いで帰って夕飯の準備をしなければ、という慌ただしいタイミングだったのかもしれません。学童で宿題をしてこなかった子どもに腹を立てて、思わず叫んでしまったのかも……?と想像しました。
私自身も働くママでしたから、心の涙があふれるようなママの叫び声を聞きながら、とても切なくなりました。
育児のポータルサイト「こそだて」(2018年)によると、パパの帰宅時間のトップは22時以降(21.4%)、19~20時が2位(20.0%)でした。22時以降の帰宅時間では、すでに子どもを寝かしつけた後。20時近い場合は、ご飯を食べ終えて、お風呂に入ったり、入り終えているころだと思います。
ひとりに育児が集中するいわゆる“ワンオペ育児”により、疲労とストレスが限界までたまっているというママも少なくないでしょう。
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