「子どもを叩きそうな自分」に気づき止める方法 時間に追われ追い詰められる親たちへ

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私がこれまでに聞いたママたちの声にはこんなものがありました。

「本当は叩きたくないのですが、新たな育児の問題が出てくるたびに、それがずっと続くような不安にかられ心に余裕がなくなり、(子どもを)叩いてしまうことがあります。そして叩いてしまったり激しく怒った後は大きな自己嫌悪の波が襲ってきて、私自身ぐったりしてしまいます」
「日常的に同じことで繰り返し注意をされても直らず、短時間に3回以上同じことをした場合、次やったら叩くと宣言したのち、子どもが守らない場合のみ叩いています」
「叩くときは、ご飯で遊んだときに手を叩くだけです。でも時には必要だとも思う。痛みを知ること、叩かれるということが嫌なことと感じることも子どもにとっては必要なのではとも思います。ただ、そのことがお友達を叩いてはいけないとかにつながるかというと、そこはわかりませんが。理想は怒らず冷静に言い聞かせてわからせたいけど実際は難しいですね」

皆さん、しつけに悩んで苦労されていることがよくわかります。しつけの方針や方法もご家庭によってそれぞれです。

各ご家庭の対応はOK? NG?

1つ目のコメントは、心に余裕がなくなってつい叩いてしまうという声です。このように、叩きたくないのに叩いてしまうという状況もありますが、

「しつけのためには、ある程度の体罰は必要」
「愛情を持っていれば、少し叩いてしつけても大丈夫」

といった風潮が日本にはまだまだ残っているのも事実。この考えのもとに叩いて教える育児を行っている家庭もあるでしょう。

ですが、「叩いたり罰を与えることは、子どもの成長に逆効果」であることがさまざまな研究によって知られるようになってきています。

実際、北欧では子どもへの体罰・暴力を法律で禁止する国も増えており、「叩かない」「怒鳴らない」子育てが主流になっています。子どもが悪いことをしたときには、感情をぶつけることなく、叱る、諭す、話し合うといった方法で望ましい行動に導くのです。叩いたり怒鳴ったりしなくても、しつけはできるのです。

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