「子どもを叩きそうな自分」に気づき止める方法 時間に追われ追い詰められる親たちへ

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ですが、しつけというのは即効性を求めるものではありません。年齢などにより1~2回注意すればわかる聞き分けのいい子も中にはいますが、何回も同じ注意をし続けて、やっと心に届くという子どももいます。

「今、その場で正しい行動に導かなければいけない」のではなくて、時間をかけてゆっくり行動を学んでいくという感覚も必要でしょう。数カ月たって、以前の我が子と比較して「最近しなくなったな」ということでいいわけです。その証拠に、大人になって遊び食べをしている人はあまり見かけませんよね。焦らなくても大丈夫です。

怒りの奥にある感情を考える

例えば「子どもが遊び食べをするのでイライラする」という感情の裏には、「食べる量が少なくて心配」「きちんとしつけをしないと、大人になったときにこの子が困る」といった感情が隠されていることもあります。

怒りは「不安」「心配」「困惑」といった感情によって引き起こされる第2次感情なのです。

例えば、何度言っても子どもが片付けをせずについ怒鳴りつけてしまった場合、親としてどんな心境でしょうか。

● 何度言ったら伝わるのか?
● 言い方が悪いのか?
● 子どもは、なぜ協力してくれないのか?
● 片付けないと、ご飯が食べられないし、寝る時間も遅くなって困る。
● 片付けられない子になる?
● 私(人)の気持ちがわからない子になる?
● そもそも私は疲れている。
● 時間が足りなくて焦る……。

など、もっとさまざまな理由があるかもしれません。

落ち着いて、自分のイライラのもとの心(不安、心配、困惑、疲れなど)を客観的に確認してみましょう。そして、手当てできるものには対応してみましょう。

『こんなときどうしたらいいの? 感情的にならない子育て』(かんき出版)。書影をクリックするとアマゾンのサイトにジャンプします

また、この心を見つめる方法は、子どもの怒りの爆発のときにも使えます。それは乳幼児期でも思春期でも同じこと。この子はなぜ、こんなに怒っているのか、いら立っているのか、「イヤだ」というのか。怒りの爆発の手前の気持ちに着目してみると、解決の糸口が見えてくるでしょう。

さらにママたちからはこんなコメントもありました。「いけないとは思いつつもつらくなったときは子どもの前でも泣いてしまっています。やっぱり人間なのでこらえきれないときもある。抱え込んでしまうことがいちばん危険な行動を招いてしまいそうで」。

いつもニコニコしているママが理想かもしれませんが、「ママもつらいよ」「困っているよ」と伝えることも大事ですね。

喜怒哀楽を表現できることはとても大切なこと。怒りを爆発させることは、自分自身も疲れますし、心も休まりません。

今、何にイライラしているのかを紙に書き出して、ストレスの原因などを知ることで心が落ち着くこともあります。「自分が機嫌よく過ごす」ことはとても大事なことです。自分自身が笑顔で過ごすには、どうしたらいいのか。まずそこからスタートしてみましょう。

高祖 常子 認定NPO法人児童虐待防止全国ネットワーク理事

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こうそ ときこ / Tokiko Koso

子育てアドバイザー。育児情報誌『miku』編集長。NPO法人ファザーリング・ジャパン理事など多数の子どもの人権を守るための委員を歴任。所属学会は、日本子ども虐待防止学会、日本子ども家庭福祉学会など。東京都出身。短期大学部卒業後、株式会社リクルートで約10年、学校・企業情報誌の編集にたずさわり、妊娠・出産を機にフリーに。幼稚園教諭、保育士などの資格を持っている。著書に『イラストでよくわかる 感情的にならない子育て』『パパ1年生』(かんき出版)など。

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