"原稿なし"で長スピーチ「頭真っ白」を防ぐ超話法 「緊張せずスラスラ話す」ために一番大切なこと

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私が記憶の競技大会で、一番注意していたのが「ど忘れ」です。

大会では、いったん「頭が真っ白」になってしまうと、思い出そうとすればするほど焦ってしまい、泥沼にはまるように調子が崩れていきます

これは私の経験上、確信していることなのですが精神状態が落ち着いていれば「ど忘れ」は起こりにくくなります。

スピーチでも同じです。

スピーチの構成を頭に入れていれば、安心して本番に臨めます

仮にど忘れで「頭が真っ白」になってしまったとしても、記憶法を使っていれば、丸暗記で覚えているときよりも、思い出しやすく、すぐに持ち直すことができます。

構成が頭に入っているからこそ、気持ちを込めて、よりエモーショナルに語る余裕も生まれるはずです。

古くからある「場所法」を活用する

今回は、忙しい人でも簡単に取り組め、脳を鍛えることまでできるスピーチの記憶法をお伝えします。

もちろん、仕事のプレゼンにも応用できます

「場所法」という古典的なメソッドを下敷きに、私が提唱する「IP化」(IP=Image Processing)で、高効率にスピーチの内容を覚える方法を解説します。

「IP化」とは「情報を記憶しやすいように分解、転換、加工、関連付け」をするテクニックです。

ここでは、次の文章を覚えましょう。

【後輩へのお祝いのスピーチ】
田中くん、美香さん、おめでとうございます。田中くんと同じ支店に3年早く入社いたしました大島と申します。
私たち営業一課に田中くんが配属されたのは、去年の春でした。そのとき、彼はすでに担当エリアのリサーチを済ませていました。そして、あっという間に新規のお客様を開拓し、またたく間に社内のトップセールスとなったのです。情熱的で、仕事ができる田中くんに、私たちはいつも大きな刺激をもらっています。
そんな彼ですから、私生活でも美香さんと連携して素敵な家庭を築かれるに違いありません。
実は私は、田中くんと仕事終わりによく飲みに行くことがあります。明るい彼といると、どんなときでもエネルギーをもらえるような気がするからです。ご結婚は大変おめでたいのですが、飲みに行く回数が減ると思うと少し寂しい気もします。奥様の美香さん、たまには田中くんをお貸しください。
本日は本当におめでとうございます。心よりお祝い申し上げます。
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