「正論だとわかっているのに、なぜか反発してしまう」身近な人の言葉ほど届かない訳

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わかりやすさよりも大切な話し方
同じ指摘でも、言われる相手によって、受け取り方が変わってしまうのはなぜなのか(写真:Jake Images/PIXTA)
「あなたのためを思って言っているんだ」
そう繰り返す親や上司の言葉に、なぜか反発してしまった経験はないだろうか。その一方で、たまに会う親戚や他部署の先輩からふと言われた一言が、驚くほどすんなりと心に入ってくる。正しいはずの言葉が届かず、何気ない言葉が胸に刺さる。この不思議な心の動きは一体何なのか。
本記事では、横山信弘氏の新著『わかりやすさよりも大切な話し方』から一部抜粋・編集のうえ、「誰が言ったのか」によって伝わり方が決定的に変わってしまう理由を解説します。

「誰が言ったのか」によって重みが変わる

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「If you can dream it, you can do it.(夢見ることができれば、それは実現できる)」

この言葉は、ウォルト・ディズニーの名言として広く知られている。子どもから大人まで、誰もが勇気づけられる素敵なフレーズだ。ただし、このフレーズが世に広まったのは、ディズニーの功績抜きには語れない。たとえば私が、

「夢見ることができれば、それは実現できる」

このように言っても、相手の心に刻まれないだろう。「ま、そりゃ、そうですね」と受け止められるだけだ。しかし、「これは、ウォルト・ディズニーの名言です」と添えることで、聞き手はきっと心を揺さぶられる。

そして、夢見ることの大切さを深く理解するはずだ。このように、「誰が言ったのか」によって言葉の重みは大きく変わる。

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