「ついていきたい」と思われる上司、5つの習慣 「御用聞き」できるリーダーこそ信頼される

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「リーダーの習慣」とは?(写真:ilixe48/PIXTA)
新年度になり、異動や昇進などに伴い新たに部下や後輩を持つ立場になったという方も多いのではないでしょうか。部下や後輩とどのように接するべきか、コミュニケーション方法やマネジメントのやり方についてなど、悩みは尽きないものです。
「リーダーの習慣」とはどのようなものなのか、スターバックスコーヒージャパンをはじめさまざまな企業でマネジメントを経験してきた経営者・岩田松雄氏の書籍『ミッション 私たちは何のために働くのか』より一部引用・再編集してご紹介します。

私は社長を三度経験してきましたが、だからと言って自分がえらいなどと思ったことは一度もありません。野球で言えばサードとピッチャー、どちらがえらいか議論しても意味がないのと同じです。

ライトもベンチの人もいてはじめて試合ができる。そこに上下関係などないのです。

社長時代、お店で働いているパートナーのおかげで自分の給料は出ていると、私は本気で思っていました。私はお店のパートナーたちをサポートするために社長をしている。お店の人のサポートで社長業が何とかできている。お互いにサポートしあっているのです。会社のミッションを実現するために、お店で、物流センターで、本部で、そして社長室でそれぞれのポジションを守っているにすぎません。

ここでは、私がいろいろな壁にぶつかりながらリーダーとして得てきた、人を巻き込むヒントをご紹介していきます。

習慣1 リーダーは御用聞きと心得る

私がリーダーの役割で最も大切だと考えるのは、「御用聞き」です。

「最近どう?」 

「元気?」

「何か困ったことはない?」

現場やメンバーにそう聞いて回る。それこそがリーダーの仕事です。

これが社長の場合はなおさらです。何か問題が起きたとき、最も強い解決能力を持っているのは社長です。お金や人を動かす権限を持っています。

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