もちろん、運がいい場合は元の部署に戻ることができます。以前、外資系投資銀行に勤めていたとき、仲良くしてくださったバンカーのお姉さまが、産休に入ったーと思ったら、産後3カ月で復帰したのを見たことがあります。
おやおや? 育休は1年のはずなのに?
と思って聞いてみると、彼女はこわばった笑顔で、
「いや、帰って来いって言われたから」
とおっしゃっていました。
こ……この人、仕事の鬼やー!!!!!(汗)
と思ったものの、もしもここで断ったらもう同じ部署に戻れないかも、という恐怖が彼女を早期の復帰に追い立てたのかもしれません。
こういった「女武者タイプワーキングマザー」は希有なケースかもしれません。
給料のほとんどがベビーシッター代に?
これとは別に激務部門にいたほうが、産休明けに比較的仕事が楽な管理部門に移れる場合もあります。
こういった方々はもともとが優秀なため、そのままするっと部長クラスまで出世したりします。
管理職になれば、仕事の采配も自分できるようになるので、仕事と子育てのバランス、つまりはワーク・ライフ・バランスならぬ
ワーク・マザー・バランス
が取りやすくなる……と言いたいところですが、やはり世の中そううまくいきません。
残業があるときは、ベビーシッターを雇ったり、お子さんが風邪をひいた場合は自宅のPCを会社のネットワークにつなげて、自宅で仕事などしています。
中には、給料のほとんどがベビーシッター代に消えていくといった方もいます。
これだと何のために働いているか、わからなくなってしまいますよね。
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