前述の女武者さんに、私は、
「本当にいつも、子育てと仕事を両立されていてすごいです」
と言ったことがあります。
まだ独身で(今も独身ですが)子どももいない私が、そんなことを言うのは失礼だったかもしれません。
すると、女武者さんはこともなげにこう言いました。
「子どもがいるいないは、家庭の事情にすぎないから」
彼女は続けました。
「誰だって小さなお子さんがいたり、介護が必要な親御さんがいたり、受験で多感な中学生なお子さんがいたり、シングルマザーだったり家庭の事情はさまざま。
その事情を会社に持ってくることは、自分の能力に対して仕事を与えてくれたチームと会社にとって失礼だから、今は子どもが小さくて大変だけれども、今できることをやっている」
それを聞いた私は、彼女の気合いの入りっぷりに腰が抜けました。現代ニッポンで女が働くということはこういうことなのか……!?と考えさせられるきっかけでもありました。
平日一緒にいてあげられない代わりに、週末は目いっぱい子どもと遊んでるよ!
と笑顔で言う彼女に安心もするのでした。
外資系のワーク・マザー・バランス
日系企業に比べ、外資系企業は女性が働きやすい雰囲気があります。
その代わりにそこにあるのは激しい競争であり、キャリアを続けるための相当な胆力が必要とされます。
ワーク・マザー・バランスに普遍的なものはなく、本人のキャリア志向と自分の望む家族のあり方から、つねに考えていかなければいけないものなのかもしれません。
ちなみに、女武者さんはその後、お子さんが風邪をひいたりすると、
「旦那さんに朝5時から高速飛ばしてもらって、病児保育できる栃木の病院までお子さんを預ける」
などといった数々の伝説を作り上げていきました……。仕事に対する熱意もすごいですが、旦那さんの協力態勢もすごい……。
といったところで今日は失礼します☆
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