2023年4月1日付で、大木さんは令和トラベルの「コミュニケーション本部」を統括する執行役員に就任した。
雑談は「新しいアイデアの源泉」にもなりうる。
そのためにと、スタッフには無理のない範囲のオフィス勤務を呼びかけ、部署ごとの交流を図るべく、会社が昼食代を支給し、ランダムに数名のメンバーを組み合わせるランチ会「シャッフルランチ」を実施。
エンジニアによるChatGPTの勉強会などを、開催しているという。
また、スタッフの人数が増える一方、業績拡大により「1人ひとりに関する仕事の負担」も増加。
目の前のタスクが「誰の仕事か?」とは考えず、それぞれのスタッフが「自分ごと」として捉えるような環境づくりも必要になる。
過去のスキルを「掛け算」で活かせる
試行錯誤を重ねつつも、スタートアップ企業になじめたのは「プライドを捨てられた」から、そして、自身が「場に染まれるタイプだった」からだと、大木さんは語ってくれた。
アナウンサーといういわば超専門職から、広報へと転身。しかし、過去の経験を活かせる余地もあり、現在は「司会ができる広報」「ナレーションができるSNS担当者」など、スキルを「掛け算」する形で力を発揮できているという。
豊富な経験を持ちながらも、新鮮さを求めて、あえて未知なる業界へと転職したい。そう考える人たちにとって、スタートアップ企業はひとつの選択肢になりうる。
*この記事の前編:「テレ朝"衝動で"辞めた」40歳元アナ、驚きの転職
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