革新性のあるビジネスで、イノベーションをもたらす。近年、スタートアップ企業が注目されている。
スタートアップ企業向けの転職・副業サイト「アマテラス」を運営する藤岡清高氏の著書『「一度きりの人生、今の会社で一生働いて終わるのかな?」と迷う人のスタートアップ「転職×副業」術』によれば、「スタートアップへの転職・副業」を希望する同サイトの登録者は、2019年から2022年で「約3倍」に増加。
実際、スタートアップへの転職で「会社に依存せず、早めにスキルアップして、個人として自立したい」と願う人たちもいるという。
そして、終身雇用や年功序列の崩壊が指摘される昨今では、可能性を求めて、スタートアップ企業へ転職する事例もある。
テレビ朝日で18年半にわたりアナウンサーを経験。「衝動」を信じて、創業まもない企業へ転職した大木優紀さんも、そのひとりだ。
超大手企業からスタートアップ企業への転職を実現した大木さんの経験は、転職を考えるビジネスパーソンの背中を押すものだった。
*この記事の前編:「テレ朝"衝動で"辞めた」40歳元アナ、驚きの転職
衝動的に送った「エントリー文」の中身
テレビ朝日で18年半にわたってアナウンサーを経験した大木さんは、現在、海外旅行事業を手がける株式会社令和トラベルで広報部門を担当し、役員として社内カルチャーの整備にも尽力する。
大木さんが転職を選んだのはなぜか。
18年半も勤めた企業を離れるのは覚悟がいるのも想像にかたくない。
それでも、突き動かすものがあった。
きっかけは、令和トラベルの代表者がネットに綴った創業への思いを見かけたこと。
立ち上げまもない会社のビジョンに惹かれた大木さんは、衝動的に以下のエントリー文を送った。
突然のご連絡、失礼いたします。
4月5日に篠塚社長のnoteを拝読し、大きな衝撃と感銘を受け、その場で、すぐにでもエントリーをさせていただきたい衝動に駆られました。
テレビ朝日アナウンサーとして18年。このキャリアが、とても偏っていて、歪であることは自認しております。
そんな自分が令和トラベルの創成期の原動力になれるのか。本当に出来ることがあるのか。つとめて冷静に、1週間、具体的に考え、イメージしておりました。
一度、お話を聞かせて頂けないでしょうか。 また、恐縮ですが、私の想いを聞いて頂けないでしょうか。 どうぞよろしくお願いいたします。
その後、2022年1月に令和トラベルへ転職した。
しかし、当時はまだ組織の形が今以上に確立していなかった状況。転職2年目の今、スタートアップ企業の一員として味わった変化を振り返る。
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