「部下が勝手に育つ」上司が実践する"3つの方法" 育成力よりも「勝手に育つ仕組み」を強化しよう

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それは、先の「スキル習熟度一覧」を使えば簡単です。

◎になった人から選んで、そのスキルのブラザーになってもらいます。◎がいなかったら、まず○をつくり、その人にブラザーにチャレンジしてもらうことで、後輩に教えながら、自分自身も◎に育ってくれます。

③テスト制度

3つめの仕組みは、テスト制度です。

これは、スキルが習熟したかどうかをテスト化することです。

スキル習熟度一覧を作ろうとすると、「議事録の作成」や「チラシ制作」「清掃」や「業績資料の作成」など、いろいろな仕事をリストアップすることになりますが、そのスキルを部下が本当に身につけたかどうかをテストで確認します。

テストの形式は、「実際にやらせて合格かどうかを決める」というだけで十分です。このテストに合格したら、スキル習熟度一覧の△が○に変わることになります。

また、この仕組みが有効になるのは、ブラザー制度とセットになったときです。テスト制度は、ブラザー制度とセットでおこなうように心がけてください。

そして、ブラザーの教育係とテストの試験官役は別の人がおこなうようにするのがコツです。

大事なところなので、もう一度言います。ブラザーは、テストの試験官役をしないでください。

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テストがあることによって、ブラザーと教わる立場の人は、共通の目標を追いかける仕組みができあがります。

じつはテストがないと、ブラザー制度は「教える人」対「教わる人」という対立構造になりがちで、関係性がいびつになってしまうのです。テスト制度の存在が、この両者を1つのチームにするのです。

さらに、ブラザー役とテスト役を分けることで、試験官は、テストの場面で、堂々とダメ出しをおこなうことができるようになります。「ここが足りない」「もっとこうしてほしい」と伝え、テストの再挑戦日を決めれば、その目標に向かってブラザーと一緒に頑張ってもらうことができます。

つまり、あえてテストという場を設けることで、部下にダメ出しをしても、モチベーションを落とすことがなく仕事に取り組んでくれるようになるのです。

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アルファポリスビジネス編集部

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