「部下が勝手に育つ」上司が実践する"3つの方法" 育成力よりも「勝手に育つ仕組み」を強化しよう

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①「スキル習熟度一覧」

部下が勝手に育つ仕組みのうちもっとも重要なのが、スキル習熟度一覧です。

スキル習熟度一覧とは、「部下が覚えるべきスキル」を一覧にして、「どの程度習熟しているのか」を見える化するシートです。

チームによって、部下に覚えてほしい仕事があるはずです。それを1つずつ書き出していきます。

まず縦軸に、「覚えてほしい仕事」のリストをならべます。そして横軸に自分を含めたメンバー全員の名前を書きます。これで、仕事のリスト×メンバー名の表ができあがります。

そのうえで、その仕事の「習熟度」を4段階で評価していきます。

◎ … 人に教えられる
○ … 1人でひととおりできる
△ … 教わったが自信がない
× … まだ教わっていない

このくらいの、ざっくりした評価で問題ありません。

当然あなた自身のスキル評価は◎が多くなるでしょうし、部下たちは×が多くなると思います。これで人によって、どの仕事を習熟していて、どの仕事ができないかが一目瞭然になります。

このスキル習熟度一覧を作って貼りだすと、面白い効果があります。

人は×を△に、△を○に、○を◎にしたがるものです。自分の部署全員のスキル習熟度が見える化するので、この一覧を貼りだすだけで、部下たちは×をなくすために自ら仕事を覚えようとするのです。

また、部下は自分の覚えるべき仕事を一覧で把握するので、自分自身の成長の見通しを持つことができます。

さらに、◎は「人に教えられる」レベルですので、×と◎の人を一緒に組ませて仕事をさせれば、部下同士で教え合う体制もつくることができます。

アルファポリス
(画像:アルファポリスビジネス編集部)

あなたの部署には、このスキル習熟度一覧がありますか? ないとしたら、今すぐつくることをおすすめします。

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