火を強めて、中火で煮汁を煮詰めます。どのくらいまで煮詰めるか、で味の濃淡が決まります。スプーンで味見して好みの加減にしましょう。鶏団子を取り出して煮詰めることで、ふっくらとした食感が残ります。
好みの味になったら鶏団子を戻して、絡めます。煮汁に砂糖だけではなくみりんが入っているので、表面に照りが出てきました。砂糖=ショ糖と比べるとみりんには複数の糖が入っているので、それが照りを生みます。
出来上がり。ご飯のおかずになるしっかり味の鶏団子です。
鶏団子の作り方はひき肉に副材料を加えて混ぜる→ゆでる→取りだす、の3ステップ。ゆでてからフライパンで表面を焼けば焼き鳥のつくねのようにも仕立てられますし、ゆでる代わりに油で揚げると揚げ団子に……という具合に変幻自在です。
ひき肉は水のなかで加熱すると水溶性タンパク質と一緒に旨味成分が溶出します。そのため、照り煮の場合は濃い味で加熱していますが、淡いだしで加熱すると鶏の味が外に出るので汁がおいしくなります。それを利用したのが鶏団子を入れた煮物です。
今日は旬のタケノコとあわせてみましょう。
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