問題をこじらせる人がやりがちな大いなる間違い 確実な問題解決のために欠かせない4つのステップ

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ステップ1の「問題分解」では、問題を分解して、「特に悪い部分」を特定します。あるべき姿(目標)と現状の差を細かく分解していくと、問題が起きている場所とそうではない場所があることが見えてきます。

ステップ2の「原因分析」では、「なぜ問題が起きたのか」を追求します。「原因」とは、問題を引き起こす事実です。一つとは限らず、複数の原因が存在します。原因を深掘りすると同時に、「自分が想定していないところに原因がないか」に気を配りながら、幅広く原因を探っていきます。

ステップ3「課題抽出」では、事実を収集して、課題をまとめます。「課題」とは、問題を引き起こす事実の中でも、特に直すべき事実のことです。「本質的課題」と呼ぶ場合もありますが、「結局、何が一番直すべき事実なのか」を、言い換えれば「何を直せば問題を解決できるのか」を明らかにします。それを頭の中の想像で行うのではなく、事実ベースで「課題は何か」をまとめていきます。

ステップ4の「解決策立案」では、具体的なアイデアを作成します。「課題を解決するためには、どのような打ち手が考えられるか」さまざまなアイデアを出し、それぞれのアイデアを評価し、最終的な解決策を決定していきます。

プロセスの順番を変えてはいけない

(1)~(3)の問題解決では、このプロセスの順番を変えずに丁寧に進めていくことが重要です。

人間は焦ってしまうと、どうしても先に進みたくなってしまいます。「何が問題か」を定義できていないのに、「あれが悪いこれが悪い」と原因を先に探りたくなります。自分がその問題に取り組んだ経験があれば、「こうすればいいんだよ!」と解決策をいきなり言いたくもなります。

人間は直感が働いてしまうからです。それは、人間の脳の動き方としてはとても自然なことなので、やめることはできません。ただし、目の前に存在するのは、解決できていない問題です。つまり、難しい問題である可能性が高い。その難しい問題を直感に任せて、「こうすればいいのではないか」と思いつきで考えても、うまくいく可能性は低いのです。

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