問題をこじらせる人がやりがちな大いなる間違い 確実な問題解決のために欠かせない4つのステップ
ステップ2の「売れるストーリー」では、「誰に、何を、いくらで、提供するか」を考えます。ステップ1の段階では、この3つの要素をバランスよく考えていないことも多いため、ここでどのような商品・サービスを提供するか具体的に考えます。さらに、3つの要素のつながりを確認することで売れる可能性があるのか、つまり、売れるストーリーが成立しているかを確認します。
ステップ3の「できるストーリー」では、事業を実現するために必要な要素を記載した計画(ビジネスプラン)を完成させます。さらに、実際に成功するには、そのプランが成功できる理由を備えていなければいけません。「なぜ自社だけがそれをできるのだろうか」「競合他社が真似してきても勝てるのだろうか」といった点を確認し、なければ用意する必要があります。
新規事業が成功する理由は、自社の強みから生まれてきます。バリューチェーン・ヒト・モノ・カネの面で、自社ならではの強みがあるからこそ、うまくいきます。また、そこに自社らしさがあるかも確認します。とりあえず新規事業をやってみようではなく、自社ができるストーリーを作り上げるのです。
ストーリーが仕上がっても、すぐにリリースしない
ステップ4の「検証」では、事業の可能性を確認します。ストーリーが仕上がったからといって、すぐに製品・サービスを作るのは危険です。それは、あくまでも机上のものだからです。
「新規商品やサービスを買ってくれるお客様がいるかどうか」を、実際に商品やサービスを作る前に確かめます。そこで大きな可能性を確認できれば、正式リリースに向かって動きだします。
その一方で、もし誰も買ってくれなさそうであれば、ここで終了すればよく、それはそれでよいのです。せっかく作った新規事業プランだと情が生まれてしまい、なんとかリリースしたいと固執してしまうものですが、早い段階で検証することで可能性を確認し、「事業を本当に進めるのか、それとも、ストップするのか」を決定します。
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