少額の残高がいつまでも残ったままになりがちなのは、スマホ決済アプリだけでなくプリペイド式の電子マネーもそうだ。残っている残高で一気に切手を――と思ったが、郵便局で対応している電子マネーは、主に交通系ICカードで、流通系電子マネーはWAONのみ。利用者が多いnanacoや楽天Edyには対応していないのが残念だ。
「端数ポイント」の使い道も考えてみた
他にも使い切りに悩むのが、有効期限が短い期間限定ポイントだろう。高還元キャンペーンで付与される共通ポイントは、たいていは1~2カ月程度で期限切れとなる。付与する側としては、貯め込まずにとっとと使ってほしいのだ。消費者が欲しくもないものを無理やり買うのは、この期間限定ポイントを失効させたくないからという理由が大きい。
付与されたポイント数がそれほど多くないなら、支払いの際の端数で使ってしまうのがすっきりするだろう。代金が1094円なら94円分だけポイント払いするというように。もちろんポイントと同じグループのスマホ決済にチャージして使ってもいい。それでも数ポイント残ってしまったとき、切手のように1ポイントで使えるものはないだろうか。
あった。ポイント募金だ。楽天ポイントやdポイントは、期間限定ポイントでも寄付ができる。しかも1ポイントからOKだ。いまだ終息が見えないウクライナ人道支援、トルコ・シリア地震支援などへの募金もできる。ポイント消費のために欲しくもないものを無理やり買うよりは、有意義な使い方のひとつだろう。むろん通常ポイントでも寄付は可能だ。なお、共通ポイントのうち、Pontaは50ポイントからの寄付となっている。
期間限定ポイントでは利用できないが、当面使わないポイントがあるなら「ポイント運用」に回す方法もありだ。楽天、dポイント、Pontaは100ポイント以上だが、PayPayポイントは1ポイントから始められる。
ポイント運用サービスは投資信託価格に連動する疑似運用のため、増えるかもしれないが、減ることもあるから念のため。
それでも、PayPayでは、この3月に900万運用者を達成したそうだ。やはり、皆ポイントが大好きなのだ。
有意義に使えれば節約の助けになるポイ活だが、手を広げすぎると逆効果にもなる。あちこちのアプリに少額の残高やポイントが残っているなら、なるべく早めに使ってしまいたい。
記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
印刷ページの表示はログインが必要です。
無料会員登録はこちら
ログインはこちら
無料会員登録はこちら
ログインはこちら