お金が貯まる人があえてブランド品を選ぶワケ

"節約の概念"が変わり始めている

節約の概念が変わり始めているかもしれません(写真:tomos/PIXTA)

巨大なツリーがファッションビルやデパートをきらきらと彩っている。ボーナス支給を控え、いよいよ2019年のクリスマス・年末商戦がスタートする。

店側にとっては、とくに高額品が売れる時期であり、消費増税の影響がどこまで出るかと気が気でないだろう。もし、例年より売り上げが鈍れば客寄せのために値下げ圧力が強まり、その結果ますます消費者は安いものしか買わなくなるという、デフレスパイラルの見本みたいな事態になる……というのはこれまでの話。もしかすると、今後はそうとも限らないかもしれない。

節約意識が高い消費者が、より価格が高いものを購入するようになっていると聞いたからだ。

これまで、節約と言えばなるべく安いものを選ぶというのがセオリーだった。予算を決め、その中で気に入ったものを手間をかけて探して買う、というのが醍醐味でもあったはずだ。しかし、最近の節約法はひと味違う。欲しいものよりも売れるとわかっている価格高めのものをあえて買う人が増えているのだ。令和の時代は、従来の節約術のセオリーだけではお金を残せないのかもしれない。

売れるモノを買う、という選択

今やモノを安く買う手段には事欠かない世の中だ。とくに勢いがあるのは、メリカリをはじめとするフリマアプリで、ほかにも楽天グループの「ラクマ」や、10月に参入したばかりの「PayPayフリマ」などプレーヤーも増えてきた。

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経済産業省の「電子商取引に関する市場調査」によれば、2018年1年間のフリマアプリの市場規模は6392億円で、2016年の3052億円から3年で倍増という結果になった。

通常なら、フリマアプリの利用者は、新品より安いものを購入できる手段として魅力を感じるのだから、高いものを買わなくなるのだろうと思っていたら、どうも違うようだ。メルカリの調査によれば、なんとフリマアプリ利用者の約3割が「新品の商品購入単価が上がった」と答えているのだ。とくに、洋服・靴は10~20%、インテリア・住まい用品が20~30%ほど単価が上がっているという。

フリマアプリで安く買えるのに、なぜ自分が買う新品の単価が上がるのか。それは、「売れるものを買う」という選択をしているからだ。

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