英語の学部だったので、このままではヤバイ。そう焦っていた時、私の祖父が学生の頃にNHKのラジオ英会話を使って英語が話せるようになった、という話を聞いたことを思い出したのです。
自分もやってみようとNHKのラジオ英会話テキストを購入。すると、中身を見た時に思ったのです。「意外に簡単な単語ばかりだな」。正直、少し物足りなさを感じた自分がいました。
でも、実際にそのテキストで勉強を始めていくと、その簡単な単語が聞き取れないし、使いこなして話せていない自分に気づいたのです。「私は、こんな基本的な単語すら聞き取れていなかったのか」と、再びショックを受けます。
そこから単語の勉強法を知りたくなり、色々な英語の勉強本を買って読み進める中で驚きました。英会話の勉強用の本に書かれている単語やフレーズが、同じようにどれも簡単なものばかりだったからです。「単語を知っていることと使えることは全く別物」。これを痛感した瞬間でした。
英検準1級に合格できた語彙力の正しい身につけ方
それと同時に、疑問に思ったのです。「なぜ単語を知っているのに、使いこなせないんだろう?」と。
NHKのテキストや他の語学書を読み進めていく中で、あることに気がついたのです。それは、簡単な単語なのに意味が分からないことが多々ある、ということでした。
一つ私が印象的だった単語との出会いについて書きます。
It works.この表現、あなたはどんな意味かすぐ分かりますか?
私はというと、「『それが働く。』ってどういう意味??」そう思いながら日本語訳を見ると、「うまくいく」。なんでそんな訳になるの?? これ、本が間違ってんじゃないの?と訳を疑いながら辞書で単語を調べると、workには「うまくいく」という意味があるということを、その時初めて知ったのです。「work=働く」しか頭になかった私には、衝撃の事実でした。
その後もこのworkのように、中学校の時に学んだ一見簡単だと思っていた単語の意味を、自分が表面的にしか捉えていなかったこと。それと、そういったシンプルな単語こそ、英会話をする上では重要な役割を握っているということに気がついたのです。
そこから単語を覚え直そうと、また新しい単語帳を使って単語を覚え始めました。「これまでは難しい単語を覚えようとしていたけど、簡単な単語の意味から覚えよう!」と。
そう思っていたのですが、これもまた挫折。なぜなら単語単体を暗記しても、覚えられず、また覚えたとしてもすぐ忘れてしまうからです。
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