仕事、働き方、健康、家族……。
“成長”が1つの指標だった40代のころまでとは打って変わって、自身の役割や立場、環境に大きな変化が訪れる50代。そんな50代からの勉強法は、目的によって異なります。
『五〇歳からの勉強法』を上梓した和田秀樹さんは、「50歳からはインプットよりアウトプット」と言います。同書より一部抜粋のうえ、アウトプットの効用とアウトプットの”場”についてお届けします。
そもそも勉強はアウトプットするためのもの
最近はかなり怪しくなってきたとはいえ、それでも、日本人は比較的勤勉だといわれる。社会人になっても、勉強好きな人が少なくない。が、少々問題がある。どうも、勉強することが目的化してしまう人が多い、ということだ。英語など、その最たるもののようだ。ひたすらインプットすることに夢中になってしまうのだ。
受験勉強もそうだろう。東大に入ることが目的化してしまっている学生は少なくない。
資格試験や入学試験、昇級試験など、目的が明確な場合は、それに向けて問題集などをやって勉強するわけだが、それ以外の、ここまで述べてきた自分なりの思想を持つための勉強とか、独自の視点を持つための勉強とか情報収集などの勉強の「出口」はどこなのか?
そもそも勉強は、なんらかの形でアウトプットするためのもののはずである。それなのに、ふだんの勉強で得たことをアウトプットする人が非常に少ない。本を読んでいる割には、それを使っていない、意外に語れない人が多いのだ。
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