天才と凡人を分けるのは「好奇心の有無」だった うまくいくまで、うまくいっているふりをせよ
天才にはあって凡人にはないものとはなんなのでしょうか。サイエンスライターの鈴木祐氏は「人間は無意識に新しいものを嫌う。未知の情報にポジティブな興味を持ち、行動に移すことが大切だ」といいます。天才に共通する特徴を、鈴木氏の最新刊『運の方程式』から一部引用、再編集してお届けします。
天才と凡人との差は「開放性の高さ」
2021年、ウィスコンシン大学などが、天才に特有のパーソナリティを調べる研究を行いました。研究チームは、過去に実施された天才にまつわる調査から13件をピックアップし、約8000人のデータでメタ分析をしています。
メタ分析は、過去に行われた複数の研究をまとめて大きな結論を出す手法で、ひとつのデータだけを参照するよりも精度の高い結論が得られます。
はたして、すべての天才に共通する性格とは、どのようなものだったと思われるでしょうか?
その答えは「開放性の高さ」でした。
開放性はパーソナリティ研究の用語で、未知の情報にポジティブな興味を持ち、そのモチベーションを行動に移せるかどうかを示す性格を意味します。
簡単に言えば、天才たちは、みな「好奇心」にあふれていたわけです。
フィクションの世界では「神経質で社交が苦手な天才」といったステレオタイプも見かけますが、実際に天才と凡人を分けるのは好奇心の有無でした。
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