「ステルス値上げ」許せる・許せない商品の決定的差 もはやビールジョッキも要注意

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とどまるところを知らない物価高騰に、各社はどう対応していくのでしょうか(写真上:編集部撮影、下:セブン&アイHPより)
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価格は変えずに、内容量を減らすーー。物価高騰が続く中、「ステルス値上げ」と呼ばれる手法が日本中に広がっている。

メーカー側は「規格変更」「内容量変更」などと表現するが、同じ価格でも中身が減っているわけだから実質的には値上げだ。

最近大きな話題になったのが、山崎製パンの「薄皮シリーズ」が、1袋5個入りから4個へと数が減ったこと。これには1個当たりでは増量していたというオマケがついたのだが、とはいえ、価格据え置きといいながらも個数が減るのは消費者にとってはなかなか喜べることではない。

春以降もこうしたステルス値上げが予定されているが、身近なところでは不二家やカルビーのお菓子で一部商品の内容量が変更になる。

不二家のロングセラー「ミルキー」は、1箱7粒入りから6粒入りに減るという。3月14日発売分から変更とのことだから、もしホワイトデー用にミルキーを渡したいなら前日までに買っておくほうがいい。

「規格・内容量変更」という名のステルス値上げ

お菓子以外にも、ハム・ソーセージなどで4月以降に「規格・内容量変更」という名のステルス値上げが予定されている。

こうした「規格変更」は本体だけではない。梱包資材も値上がりしており、「昔に比べて、包装用のポリ袋が薄くなった?」と感じることも増えてきた。配送にかかるガソリン代が上がっているため、一度に多くの量が詰めるようパッケージの規格を見直すとの話も聞いた。

なぜ企業はステルス値上げを選択するのか。

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