
福田駿さん(写真:福田さん提供)
浪人という選択を取る人が20年前と比べて2分の1になっている現在。「浪人してでも、志望する大学に行きたい」という人が減っている一方で、浪人生活を経験したことで、人生が変わった人もいます。自身も9年の浪人生活を経て早稲田大学に合格した濱井正吾さんが、さまざまな浪人経験者にインタビューをし、その道を選んでよかったこと・頑張れた理由などを追求していきます。今回は、仮面浪人に失敗し、その経験をYouTubeで公開して人気を博している、就活系YouTuber・起業家の「しゅんダイアリー」こと、福田駿さん(25歳)にお話を伺いました。
みなさんは浪人したら、どんなふうに性格が変化すると思いますか?
「卑屈になりそう」とか、「後ろ向きになりそう」とか、自信がなくなって行動するのが億劫になってしまうと思われるのではないでしょうか。失敗したらなおさら、立ち直れない傷を負って人生に悪影響を及ぼすと捉えられるかもしれません。
挫折が福田さんを成長させた
今回インタビューした福田さんも、国立大の金沢大学で仮面浪人して早稲田大学を目指したものの、残念ながら合格には至りませんでした。しかし、その挫折が彼を大きく成長させて、ビジネスで大きく羽ばたくことにつながったのです。
今回は、「仮面浪人の失敗」という経験をプラスに捉え、経営者になった彼の原動力をのぞいてみます。

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福田さんは、子どもの頃から1つのことにのめり込む性格だったそうです。
「小さい頃からハマったらそれだけをずっと続ける性格でした。中学生のときはバスケットボールに熱中していて、部活が終わってからも夜9時まで市民会館で練習していました」
勉強も成績がよかったという福田さんは、高校でもバスケットボールを続けるため、偏差値が高く、バスケが強い金沢桜丘高校に進学します。しかし、高校ではレギュラーになれず、成績も徐々に下がっていってしまったそうです。
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