「不人気な業界」に入る新入社員が見落とす視点 ライバルも少なく、頭角を現わせるチャンスだ

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看護師を目指したが、強い意志があってなりたかったわけではないと思い悩む相談者への回答は(写真: zon / PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

来年から新卒看護師になる者です。斜陽産業寄りの医療業界に入ることに後ろ向きの新社会人に、何かアドバイスをください。 看護師を目指そうと考えたきっかけは、何でもいいから専門的な職業に直結する学部に入学しようと思ったからで、強い意志があったわけではありません。
TS 学生

新卒でこれから看護師になられるとのことで、まずは就職おめでとうございます。そしてこのご時世、必要とされる職業でもあり非常に素晴らしい選択だと思います。

不人気の職業でも利点は多々ある

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さて、医療業界が斜陽産業であるかは各々の認識によると思いますので、そのことについてはここでは触れませんが、一般的に不人気の職種や業種でも、そこでこれから働くヒトにとって利点となることは多々あります。

もちろんすべてがそういった可能性がある、というわけではありませんが、医療業界などはまだまだ大きな可能性を秘めていると考えます。

その可能性については後述しますが、ここでのポイントは「これから」働くヒト、という部分にあり、その業界に長年いて、同じことの繰り返しを毎日低いモチベーションで行ってきたヒト、とはまた別問題です。

そういったヒトは成長産業にいようと、どこにいようと、個の力で前に進む勇気や気概がないわけですから、職業上の可能性や成長性はまず見込めません。

どんな成長産業や成長している会社にいようと、そのようなスタンスでは周りの成長にも取り残され、やがて脱落していくのは目に見えています。
とは言え、もちろんこれらの部分は、個々人の考えによります。

そういった状況でも「仕事はたんにお金を稼ぐ対象であり、自分は趣味や休日の充実こそが人生である」、という考え方ももちろん、本人が心から納得し、周りに迷惑をかけていない限りにおいてはアリだと思います。

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