「不人気な業界」に入る新入社員が見落とす視点 ライバルも少なく、頭角を現わせるチャンスだ

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何を隠そう、私自身も新卒でそういった不人気業界にあえて入ったクチです。

私の場合は、2001年卒業ですから、まさに就職氷河期の真っ最中でした。その際にITバブル、ベンチャーバブル崩壊後のベンチャー企業のみに絞っていました。

不人気なうえに将来性も疑問視され、そして就職氷河期という不安もあって、当時の一流大学の学生たちは敬遠していました。そのため、就職における競争相手が少なかったのです。大手企業に入るよりも工夫次第では容易であったと言えます。

反対に大手企業(当時は外資系企業も)なんかには、安定を求めた学生が列をなしていましたから、私のような出身大学では「100通履歴書を送って1社返事があれば良いほう」、なんて状態だったわけです。(ちなみに当時は手書きの履歴書を求める企業が多くありました)

そんな不人気なベンチャー業界、IT業界でしたが、すべての会社がダメなわけではなく、その中から自分なりに伸びるであろう会社を探し、文字通り突撃することで職を得て、その後ふたたびやってきたベンチャーブームにも乗り、最先端でいろいろな経験をしてこられたという経緯があります。

変化が訪れる業界や業種はチャンスの宝庫

つまり今は不人気だけれど、今後大きく化ける可能性のある場所に身を置き、その中で切磋琢磨してきたことで今の私自身があるのです。変化が訪れる業界とか業種は「これから」のヒトにとってはチャンスの宝庫なのです。

そういったスタンスで私は、自分なりの先見性を持って行動し、ITベンチャーバブルの最先端に身を置くことができましたし、リーマンショック後の企業再生ブームの真っただ中にも、その場に企業再生を含む戦略コンサルとして身を置いていたのです。(そのあたりの詳細は『「学歴なんて関係ない」はやっぱり正しい』(草思社)や『非学歴エリート』(飛鳥新社)等の拙著をご参照ください)

ですから、不人気だとか今は将来性が感じられない、というだけで判断するのではなく、どういった可能性があるのか、どこで勝負すればよいのか、をキチンと見極め、組織や業界の現状に身を任せるのではなく、自分で運命を切り開いていく、というスタンスが大切なのです。

繰り返しになりますが医療業界はそういった可能性を大いに秘めていると思っています。

そしてそういったスタンスが大切なのは、何もそういった不人気の業界や職種に限った話ではないことは言うまでもありません。

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