ピザの宅配「注文順に届ける人」「ルートを最適化する人」“仕事を覚えるのが早い”のはどちらだったか?上場企業社長が考える《社会人力》の中身

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熱血キャリア相談
日々の小さな積み重ねによる差が顕在化してくるのは言うまでもないだろう(写真:zon/PIXTA)

20年以上前の話になるが、私が学生時代に経験したアルバイトの中に、ピザの宅配があった。

今でこそスマホなどもあり、道順や最適ルートなどは手元で瞬時にわかる時代であるが、当時はそんなものは当然なく、店にある大きな地図を事前に確認し、ルートを自分で定めて記憶し、配達に出かける、というのがスタンダードであった。

機械的か、それとも主体的に考え行動するのか

ひどい場合は新人が1時間も迷って結局届けられずに店に帰ってくる、なんてケースもあったりしたものだ。

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いずれにしても、1件のみの配達であれば時間の差こそあれ慣れてくれば迷子、なんてことにはならないのだが、繁忙期は3件4件と複数まとめて、というケースが多発する。

当然配達先も複数になり、という話なのだが、これがヒトによってオーダーの入った(伝票を渡された)順番でしか回らないヒトもいれば、定められた時間内に回れそうであれば、一番間違いなくそして効率的なルートで回るヒトなど、それこそいろいろなヒトがいたものだ。

そして多くのケースでは後者のほうが道を覚えるのも、そして慣れるのも早い、というのが定番であった。

与えられた順番で機械的にやっているのか、それとも主体的に考え行動するかの違いが長期的な仕事のクオリティを左右することを学ぶいい経験となった。

ビジネスパーソンレベルの話であれば、そういった日々の小さな積み重ねによる差が顕在化してくるのは言うまでもないだろう。

戦略的思考、もっと簡単に言うと「考える力」がビジネスパーソンにとって非常に重要なのは言うまでもない。

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