「同窓会で焦りを感じる」50代男性の"心の葛藤" 同級生と比較してしまう時はどうすればいいか

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人生にとっていちばんの成功は、仕事ができるようになることでも、他人から羨ましがられることでもありません(写真:zon/PIXTA)

→安井さんへのキャリア相談は、こちらまでお送りください。

60歳手前の会社員です。年々同窓会で再会する同級生たちに仕事で差をつけられ続けはや数十年。いつかは追い越し、皆の憧れの仕事のできる男になることを目指していますが、もはや手遅れなのではと思い始めました。キャリア30年以上のベテランサラリーマンが今更一発逆転も無いだろうと思う反面、何かでは負けたく無い気持ちがあります。どういった面で勝負し、心の平安を取り戻すと良いでしょうか?
SN 会社員

人生にとっていちばんの成功は、仕事ができるようになることでもなく、他人から羨ましがられることを望むことでもなく、自分自身が納得する自分なりの人生を生き、自分なりの幸せを掴むことです。

他人の目を気にしたり、他人と比較してつねに自分の人生を軌道修正したりする行為は、あたかも自分が他人になるために人生を生きているようなので、いますぐにやめたほうがいいです。

そうではなく、なりたい自分になるために人生があるのです。

自分の人生は他人の人生との競争ではない

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自分の人生は他人の人生との競争ではありませんから、そこに勝ち負けは存在しません。人生において負けることがあるとすれば、それは他人との競争ではなく、自分自身の持つ理想の自分自身の姿に対してのみです。

人生の主役や主語は「自分」なのです。

このことをキチンと理解していないと、人生における幸せは掴めません。
そして他人と比べている場合ではありません。

大切なのは、自分オリジナルの人生観や価値観を有しており、そのうえで自分にとっての幸せの形や成功の定義を持っている、ということです。

他人の人生との比較において自分の人生の良し悪しの目安を図るとか、他人にどう思われるかなどは本質的ではありません。

そして、他人の人生との比較においてのみ、自分の人生を判断するなどという行為は、自分の人生に対する冒とく以外の何物でもありません。

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