結果的に「結婚していない」40歳男性が語る本音

"対等な2人"がどうしても譲れなかった線

気づけば未婚、そんな小野寺さん(仮名・40歳)の経緯とは?(写真:筆者撮影)
いつかは結婚するはずと思いながら、気づけば独身――。「仕事に生きる」「ひとりを謳歌する」と決めたわけでもなく、たまたま独身という男女は少なくありません。
結婚してもしなくても自由、そんな時代になりましたが、それでもやっぱり恋愛・結婚については、迷いも多くーー。そんな男女に、ライターの松永怜さんがその“胸の内”を聞いていきます。

芸人という夢を追い続けた男性のその後

身長170㎝のやや筋肉質、白いシャツに赤いデニムを履きこなす小野寺さん(仮名・40歳)。笑顔でテンポ良く話し、初対面ながら打ち解けやすい印象だ。

小野寺さんの経歴は少々個性的かもしれない。

高校は地元の進学校に入学するも、素行の悪さが原因で退学。フリーターになって人生を迷走していたときに、友人に誘われて芸人を目指すことになった。

芸人とバイトを掛け持ちしながらステージに上がること10数年。しかし、なかなか日の目を見ることはなく、30歳になるときにすっぱり芸人を引退し、家電メーカーに就職した。

松永怜さんが独身の男女にインタビューしていく新連載です

30歳過ぎで会社員デビューとなったが、営業成績は順調。社内恋愛をして結婚もした。しかし子どもが生まれたころから夫婦の価値観の違いを感じ、結婚生活は3年で幕を閉じることになる。33歳だった。

小野寺さんには、元妻とは別に、忘れられない女性がいる。芸人時代に同じバイト先の居酒屋で出会った女性、翔子さん(仮名)だ。同じ年の翔子さんは、明るく活発な女性で自立心が強く、小野寺さんが芸人を目指す一方、翔子さんもバイトをしながらデザイナーになるために必死に勉強していた。

当時は2人とも20歳過ぎ。縁あって交際に発展したものの、当時は恋愛よりも夢への思いが強く、気づけば3カ月程度で自然消滅してしまったという。

小野寺さんが翔子さんと再会したのは29歳の頃。

「突然連絡がきて、今アメリカにいるけど来ない?って誘いがあったんです。かなり唐突だと思ったけれど、芸人の仕事もほとんどなかったし、海外への好奇心もあって行ってみたんですよ。1週間ほど滞在しましたが、彼女はデザイナーの仕事が順調そうで、次から次へ野望を語ってテンションが高かったですね」

その時も特に復縁する流れにはならなったという。

2度目の再会は、2人が33歳のとき、SNSを通じて繋がった。しかし、2人を取り巻く状況は今までと一変していたという。

次ページ再び付き合いだした2人は…
ライフの人気記事
トピックボードAD
関連記事
  • ブックス・レビュー
  • 働き盛りでがんになった人たちの行動
  • 新型コロナ、長期戦の混沌
  • トクを積む習慣
トレンドライブラリーAD
アクセスランキング
  • 1時間
  • 24時間
  • 週間
  • 月間
  • シェア
トレンドウォッチAD
消える仕事、残る仕事<br>1億人の「職業地図」

コロナ、AI、脱炭素――。私たちの雇用を取り巻く環境が激変しています。今後、どんな職業を選ぶかは死活問題に。2030年に向け「消える仕事」「残る仕事」36業種、「会社員の価値」がわかる9職種を掲載。本特集が職業を改めて考える機会になれば幸いです。

東洋経済education×ICT